みなさん、こんにちは!ゆっぽです。
今回のテーマはみなさんお待ちかね(?)の、大好評企画第3弾、百合コミックレビューです。
前回の投稿ではおすすめの高校生百合コミックをご紹介させて頂きましたが、今回はおすすめの大学生百合コミックについてレビューしていきたいと思います。
ちなみに前回の高校生百合コミックに関するレビュー記事については、下記にリンクを貼っておきますので、まだご覧になっていない方はぜひ読んでみて下さい。
高校生よりはちょっぴり大人で、だけれども社会人と比べるとまだ若干幼さが残る、そんな青春時代まっしぐらの大学生同士の恋愛は、サークルだったりバイトだったり就活だったり、様々なイベントを通してまるで嵐のように駆け抜けていきます。
今回ご紹介する作品も、そんな甘酸っぱい要素がたくさん詰まった内容になっていますので、ご自分の学生時代と比較しながら楽しんで頂ければと思います。
この記事を参考にして、みなさんもぜひおすすめの百合漫画を探してみてくださいね。
それでは、どうぞ!

ちなみここで紹介している作品はすべてRenta!で購入できるので、良かったら下のリンクからチェックしてみてね♪
付き合ってあげてもいいかな
私に、彼女ができました。
超モテるのに「好きな人と両想いになったことがない」パッと見いい女のみわ。大学入学を機に軽音サークルに入り、絶対友達にならないタイプ!と思ったお調子者の冴子と急接近。なんだかちょっと新しい扉が開いちゃう感じ…?
軽音サークルの仲間たちと織りなす、ホンネの女子大生ガールズラブ!!
参考: amazon
まずはじめにご紹介するのは、2022年4月現在で8巻まで刊行されている人気ガールズラブコミック、「付き合ってあげてもいいかな」です。百合コミック連載作品は大体が5巻に届かない程度で完結する作品が多い中で、2018年の連載開始以来、既にここまでコミックが発売されていることからもその人気をうかがい知ることができます。
お互い恋愛対象が女性だったからという単純な理由がきっかけで付き合うことになった冴子とみわ。同じ軽音サークルに所属するかたわら、二人を取り巻く様々な人々との出会いや交流を通して、お互い自分自身の内面やアイデンティティといったものに向き合っていくことになります。
この作品ではただ二人のカップルが微笑ましく日常を過ごしていくというよりは、付き合ってみてから初めて生まれる感情やそれぞれの本心といったものによりフォーカスが当てられています。何より登場する周りのキャラクター達も個性的で楽しく、ページ数が多いのが気にならないくらいテンポよく読み進められる作品に仕上がっています。
時にシリアスに、時に面白おかしく、そんな緩急のついた作品をお探しの方は、ぜひ一度こちらのコミックを読んでみることをおすすめします。
アンマイガールフレンド
「多少退屈だけど平凡な私にはお似合い」、そう感じていた淡白で優しい幼馴染の彼とお付き合いをしていたひろみ。ところが、後輩女子のさとこから突然に、そして熱烈に告白される。ぐいぐいと差し出され、肌に熱を感じるほどの好意を前に、どんどん身体も心も差し出してしまうひろみ。恋なのか、承認欲求なのか、性欲なのかわからないこの熱情が彼女の人生を大きく変えてしまうことになる…。
参考: amazon
続いてご紹介するのは主人公と後輩の女の子、そして主人公の彼氏という三人の登場人物による繊細な恋愛模様を描いた作品、「アンマイガールフレンド」です。
これまで至って普通の人生を歩んできた主人公のひろみは、親のお金で専門学校に通い、幼馴染のつぐちゃんに告白されるがまま付き合い、特に何の志もないまま就活にのぞむも、どこか物足りなく退屈に感じる日々を過ごしていました。そんなとき、1年生で後輩の女の子、さとこに突然告白をされることで、ひろみの人生の歯車は大きく狂い始めることになります。
本作品は主人公に彼氏がいるという少しユニークな設定になっているのですが、平凡な人生を送ってきたひろみが、さとことの出会いによって思いもよらない方向へと突き進んでいくことになる過程が、三人の関係性を通じて繊細なタッチで描かれています。全体的には割とシリアスめなストーリーに仕上がっているので、作品の世界観にどっぷりと浸かりたいという人にはおすすめのコミックです。
また、女性同士で付き合うということや、現状を捨てて敢えてリスクを選ぶということが世間的にはどのように映るのか、そういったデリケートな部分にも触れているので、コミックでありながらもどこかリアリティを感じさせる作品として位置づけることができるでしょう。
山田と加瀬さん。
わたしと加瀬さんは女の子同士ですが、ずっとつきあっています――。
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晴れて女子大の園芸学科に入学した山田と、体育大でトレーニング三昧の加瀬さん。授業が始まってからなかなかゆっくり会えなかったふたりは、加瀬さんの誕生日を一緒にお祝いしようと約束したのですが……。山田と加瀬さんのキラキラ青春ダイアリー、大学生篇スタート!
3つ目にご紹介するのは、高嶋ひろみ先生原作のOVA化もされた人気作品、加瀬さんシリーズの大学編でもある、「山田と加瀬さん。」です。
おっとり天然キャラの山田とスポーツ万能のイケメン女子加瀬さんがお付き合いする話なのですが、第1巻の「あさがおと加瀬さん。」から本作品までは高校時代の二人のエピソードを綴ってきました。
そして満を持しての大学生編スタートということで、本作からはそれぞれ別々の大学に通う二人の恋愛模様が描かれているのですが、相変わらずの二人のピュア加減に終始ニヤニヤが止まらない、そんな仕上がりになっています。
お互いがお互いを想いすぎるあまり、ちょっとした勘違いが原因で不安になったりもする二人ですが、その度に想いを確認し合って前に進んでいく様は、読者目線で見ても応援せずにはいられません。爽やかさという点においては、他のどの百合作品にも負けないくらい、非常にポップでキュートな作品に仕上がっています。
また、本作品の特徴として余計な登場人物(特に男性キャラ)が一切出てこないということが挙げられますので、二人の恋愛模様のみに集中してストーリーを堪能することができます。
ピュア要素多めの爽やかなガールズラブをお求めの方は、この作品を読めば癒されること間違いなしなので、ぜひ一度お手に取ってみてくださいね。
私の世界を構成する塵のような何か。
この世の中に、恋愛ほど不確かなことなんて、ない。実際、彼氏のいる子たちは何かにつけケンカしたり、束縛されたり。そんなの、私はごめんだ。絶対に。そう思ってた、昨日までは。──そんな女子大生・留希が勢いでプレイガールと一夜を共にする。そして気づく。私は恋をしている。でも相手はまた別の女子。
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4つ目にご紹介するのは、大学を舞台に見た目も性格も全く異なる7人の女の子たちが繰り広げる恋愛劇を描いた作品、「私の世界を構成する塵のような何か。」です。
本作品においては特に決まった主人公というキャラは存在しておらず、それぞれが織りなす恋愛模様をオムニバス形式のようなかたちで綺麗にまとめています。
特徴としてはみんなそれぞれ内に秘めた想いを抱えており、各キャラクター同士が大学内外で交流を深めることによって良くも悪くも相互に影響を与えていく様子が、ストーリー全体を通じて時系列的に語られている点です。
読み進めていくうちに自然と推しキャラが出てきたり、ひいては推しカップルが誕生したりするような、そんなワクワクする展開が続きます。
キャラの個性を一人一人丁寧に描いている作品のため、7人全員の結末を見届けたあとは、一本のドラマを見終わった後のような満足感と余韻に浸ることができるでしょう。
ストーリー重視の百合コミックをお探しの方や、先の読めないエキサイティングな展開に興味のある方にピッタリの、ちょっぴり大人な百合作品と言えます。
君に紡ぐ傍白
夢を諦め新たな生活を送る遥香
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夢を追い舞台に立ち続ける菜央
舞台というものにそれぞれ真逆の想いを持つふたりが
出会い惹かれ合っていく
言えない想いと聞けない言葉を隠しながら…。
隠された過去が交錯するフルカラーラブストーリー。
最後にご紹介するのは、商業誌初連載の大型新人との呼び声も高い矢坂しゅう先生原作の全ページフルカラーコミック、「君に紡ぐ傍白」です。初版が2020年10月に刊行され、3巻で完結を迎えましたが、充実したストーリー内容がウェブ上のレビューにおいても多くの高評価を受けています。
メインとなるキャラは大学2年生の立花遥香と1年生の葉山菜央の二人で、「演劇」というテーマを通じて二人がお互いに惹かれ合い、想いを交錯させていく様が描かれているのですが、実はこの二人にはお互いに打ち明けられない本音が隠されていたりして、それがストーリーを読み進めていく中で徐々に明らかになっていきます。
犬のように人懐っこくてまっすぐな菜央と、面倒見も良くほんわか癒し系の遥香のカップルは、見ていても非常に微笑ましく好感が持てますが、お互いを好きだからこそ悩んだり、打ち明けられないこともあったりして、そういった二律背反のもどかしい気持ちが作品全体を通してダイレクトに伝わってくる、そんなエモーショナルな作風になっている印象を受けました。
途中ついつい感情移入してしまったり、共感できる場面も多くあるため、時間を忘れて楽しむことができる内容になっています。また、全ページフルカラー仕様と言うこともあり、非常に読みやすく、絵のタッチやデザインも可愛いので、百合作品という意識をあまり背負わずに気軽に読み進められる点も魅力的です。
ちょっぴりドラマチックな、心に訴えかけるような作品をお探しの方は、ぜひ一度本作品を読んでみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?個人的には今回もなかなか興味深い作品の数々をご紹介できたのではないかと思います。どの作品も作風やコンセプトが全く異なるものばかりですので、その時の気分に合わせて、ベストなコミックを選んで頂ければと思います。

みんなは気になる作品はあったかな?
今後もこういったジャンル別のおすすめ百合コミックを、随時レビューしていきたいと思いますので、今回の記事を含めこちらのシリーズを気に入って頂けましたら、引き続き更新をお待ち頂けますととても嬉しいです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
ではまた、See you soon!
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