みなさん、こんにちは!ゆっぽです。
突然のカミングアウトになってしまい大変恐縮ですが、実は筆者はいわゆるセクシュアルマイノリティに属する性に当てはまります。

「ノンセクシャル」といって恋愛感情はあるが他者に対して性的欲求を抱かないセクシャリティに匹敵するよ!
お恥ずかしい話、これまでの人生で恋愛と呼べる経験を全くしてこなかった筆者ですが、その背景にはそういった自分自身のアイデンティティに深く関わる側面が存在しているのです。
しかし、昨今では筆者のようなセクシュアルマイノリティに対する理解が日本においても徐々に高まりつつあり、こうした人々にも出会いの場を提供すべく、様々なマッチングアプリが開発されているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、筆者が実際に使用した経験のある、セクマイ向けのマッチングアプリを5つ、レビューしていきたいと思います。
筆者と同じようにセクマイに当てはまるという方で、素敵な出会いを求めている方、もしくはどのマッチングアプリを使えば良いのか悩んでいる方がいらっしゃいましたら、この記事を読むことで、それぞれのマッチングアプリの特徴や、どんな人に向いているかなどの詳細を知ることができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、どうぞ!

Match.com (マッチドットコム)

おすすめ度:★★★
こんな人にむいている:長期的なパートナーや真剣なお付き合いを求めている人
マッチドットコムは2022年7月時点で会員数が180万人を突破している老舗婚活アプリで、1995年に利用が開始されて以来多くのカップルを誕生させてきました。
以下にマッチドットコムを使ってみて感じたメリットとデメリットをそれぞれ挙げておきます。
- 真剣な出会いを探している人が多い
- 年齢層が割と高めで落ち着いている印象
- 宗教や政治観、ライフスタイルなど細かいプロフィールを記入することができる
- 無料プランでは使える機能が限られている
- 月々の利用料金が高い
- 登録者が多い反面悪質なユーザーも多い
マッチドットコムのメインユーザー層は30代~40代が多く、婚活アプリということもあり、割と真剣なお付き合いを前提にしてお相手を探されている方が多いです。
プロフィール登録の際に、自分の性別(性的指向)と探す相手の性別(性的指向)をそれぞれ選択することができるので、筆者のようなセクマイにも条件の合致するお相手を探す機能が備わっている点が魅力的です。
また、プロフィール設定では好きなトピックを3つほど自由に選んでそれに答えることができるので、自分のことをよく知ってもらうためのアピールだったり、相手にどうしても聞いておきたい質問などを細かく編集することができます。
筆者も実際、プロフィールを読んで好感が持てた何名かの方とメッセージでやりとりをしたり、ビデオ通話をしたりしましたが、どの方も事前にある程度の人物像を知ることができていたので、スムーズに会話を弾ませることができました。
ただ、難点としてはこれまで利用してきたマッチングアプリと比べるとこちらのアプリは利用料金が高いです。
試しに1か月間だけ利用しようと思っても、スタンダードプランへの加入で¥4,490の利用料金が発生します。
無料プランでは相手とのメッセージのやりとりができないため、ほとんどの場合はこちらの有料プランに加入するかたちになりますが、中には悪質なユーザーやサクラも紛れ込んでいますので、利用する際には少し注意が必要です。
個人的にはメッセージをやりとりする際に写真も送信できる機能が付いていると便利だなと感じました。
Pairs (ペアーズ)

おすすめ度:★★
こんな人にむいている:バイセクシャル、MtF、FtMに当てはまる人
ペアーズは会員数が業界No.1とも言われている、名実ともにトップレベルのマッチングアプリで、若いユーザー層を中心にこれまでも多くの恋を成就させている実績があります。
以下にペアーズを使ってみて感じたメリットとデメリットをそれぞれ挙げておきます。
- コミュニティの種類が豊富で共通の趣味を見付けやすい
- 相手との相性が分かる機能が備わっている
- やりとりから実際に会うまでの過程がスムーズにいくケースが多い
- 基本的に異性しか検索できないのでセクマイにはやや不向き
- 婚活というよりはカジュアルな出会いを求める恋活に近いアプリ仕様
- 男性は利用料金がかかるため競争率も高め?
まず、ペアーズでは共通の趣味や嗜好などに基づくコミュニティの数が豊富で、自分の興味のある分野のコミュニティに属することで、価値観の合う相手を見付けやすくなります。
また、相手のログイン履歴もチェックすることができるので、新規のユーザーや、相手が頻繁にアプリを活用しているのかといった状況も把握することができてとても便利です。
ペアーズでは20代の利用者が多いため、フットワークが軽めのユーザーも多く、やりとりを始めてから割とすぐに実際に会うという流れに移行することができるので、色々な人とお話ししてみたいという方にはぴったりのアプリと言うことができます。
ただ、デメリットとしてはやはりLGBTQ+向けに開発されたアプリではないため、基本的にはストレート、つまり異性との交際のみに重点が置かれている感は否めません。
検索画面にも異性のプロフィールしか掲載されないため、自分と同じ側、つまりライバルとなり得る登録者の詳細を知ることはペアーズではできないようになっています。
そして女性は無料でアプリを利用することができますが、男性は利用料金が別途かかってくるため、心なしか意中の男性とマッチングするには女性の立場からするとなかなかハードルが高いように思えます。

筆者の使ってみた印象としては男性が女性を品定めしている感が強かったかな!
マッチングまでとはいかなくとも、いろんなタイプの人との交流を通じてコミュニケーション力を高めることができるという意味では使い勝手の良いアプリと言えるでしょう。
HER (ハー)

おすすめ度:★★★
こんな人にむいている:レズビアンやバイセクシャルの人、外国人との出会いを求めている人
HERは世界各国で約400万人以上の会員数を誇るグローバルなマッチングアプリで、レズビアンやバイセクシャルをはじめとしたクィア女性のための出会いのツールとして多くの利用者に愛用されています。
以下にHERを使ってみて感じたメリットとデメリットをそれぞれ挙げておきます。
- セクマイの選択肢が幅広い
- 見やすいプロフィール設定とシンプルで扱いやすいスワイプ方式を採用
- フィルター機能で近くにいる相手を簡単に探すことができる
- SNSのアカウントと連結させないと登録ができない
- 外国人ユーザーの比率が高めなので日本人を探している人には不向き
- がっつりアプリを使いこなすには有料会員になる必要がある
HERでは選択できるセクマイのオプションがダントツに豊富なので、より自分の性的指向に近い相手を探すことができるのが最大のメリットです。
また、操作方法も非常にシンプルで扱いやすく、プロフィール画面をスワイプしていくことで気になるお相手をどんどん絞り込んでいくことができます。
さらには、フィルター機能とGPS設定により、自分の現在地からより近い場所にいる候補者をピックアップしてくれるので、やりとりを重ねていくうちに実際に会うとなった場合の段取りもしやすいです。

筆者は慣れてきたら実際に会ってお話ししてみたい派なのでこの機能は嬉しいね♪
デメリットとしてはGmailなどを利用したGoogleアカウントでは登録ができないため、ご自身のSNSアカウントと連結させる必要があり、身バレのリスクを恐れる人にとっては少し厄介だと感じるかもしれません。
また、海外発のアプリということもあり、外国人のユーザーも多く見受けられるので、英語でのコミュニケーションが苦手という人や、日本人との出会いのみを希望している人にはやや不向きと言えます。
相手からのLikeを閲覧するには有料会員になる必要がありますので、よりマッチング率を高めるにはやはりある程度の投資は必要だと考えるべきでしょう。
PIAMY (ピアミー)

おすすめ度:★★★★
こんな人にむいている:SNSの延長のような感覚でカジュアルな出会いを求めている人
ピアミーは2021年3月にリリースされたアプリで、「その人らしさを知って共感でつながる」というコンセプトのもと、その手軽さが話題を呼び、じわじわと利用者を伸ばしつつある注目のマッチングアプリです。
以下にピアミーを使ってみて感じたメリットとデメリットをそれぞれ挙げておきます。
- Twitterのように日々のつぶやきをシェアすることでお互いのことをよく知ることができる
- 登録者同士のオンラインオフ会などのイベントが充実している
- 基本的に全ての機能を無料で使える
- アンドロイド限定でしか利用できない
- マッチングして実際に恋人関係にまで発展するのには少々ハードルが高い
- 比較的新しいアプリのため、機能的にまだ発展途上な点がある
ピアミーはツイッターやインスタグラムのように、日々の出来事を文字や写真とともに他のユーザーとシェアするかたちで交流の輪を広げることができます。
この際、自分の投稿に趣味、好きなことや興味を表す「ピアリング」と呼ばれる、いわゆるハッシュタグのようなラベルを付けることができるのですが、このラベルに共感を得た他のユーザーがご自身の投稿を見てアクションを起こし、そこからやりとりが始まっていくパターンが通常の流れになっています。
文字だけでなく写真も一緒に添付することで、その人らしさをより詳細にアピールすることができ、お互いにフィーリングが合いそうかどうかの判断材料にもなる点がユーザーの高評価を得ています。
その一方で、こちらのアプリはiPhone版がリリースされていないことから、現在はアンドロイドでのみ利用が可能な状態になっています。
その影響もあってかまだまだ幅広く認知されているとは言えず、機能的にも途中でフリーズしてしまったり、エラーが出たりと発展途上な箇所が目立つのが少々残念な点ではあります。
また、セクシャリティについては基本的にはプロフィールに任意で記載する設定になっていますので、特定のセクシャリティにこだわる人にとってはあまり向いていないでしょう。
個人的には今後の品質改善に期待したい、おすすめのアプリです。
LIKE (ライク)
特別な友情関係を築くコミュニティアプリ-www.likematchapp.com-1.jpg)
おすすめ度:★★★★
こんな人にむいている:友情結婚や身体的接触のないお付き合いを希望しているアセクシャル、ノンセクシャルの人
LIKEは2022年6月にリリースされたばかりのアプリで、これまでのマッチングアプリ業界ではあまり注目がされてこなかった、「友情結婚」に焦点を当てた新進気鋭のアプリになっています。
以下にLIKEを使ってみて感じたメリットとデメリットをそれぞれ挙げておきます。
- マッチングアプリとSNSの両方の機能を兼ね備えた利便性の高い仕様
- 友情結婚に特化しているため、利害の一致する相手を見付けやすい
- 同じセクマイに属するメンバーが集まりやすいので、友達探しにも最適
- プロフィールを詳細に記載していないユーザーが多い
- アプリに慣れていないせいか、自分から積極的にアクションを起こすユーザーが少ない
- 恋愛を楽しむよりも友情結婚のためのパートナーを探すのがメインのアプリ仕様
LIKEでは筆者のように身体的接触を望まないアセクシャルやノンセクシャルの登録者数の割合が圧倒的に多く、それゆえ同じ悩みを抱えている人同士で語り合うにはぴったりのアプリと言うことができます。
また、SNSのようなつぶやき機能と、マッチングアプリとしての「いいね」といった機能を両方兼ね備えているので、ご自身のお好きな方法で気になる人にアプローチをかけることもでき、大変使い勝手も良い仕様となっています。
さらには、こちらのアプリではなんと自分自身でコミュニティを作って運営することもできるので、サークルのような感覚で同じ価値観を共有できる相手を募ることが可能になっています。
まだリリースされて間もないのでデメリットと呼ぶにはデータが不十分であることも否定はできませんが、使ってみていくつか不便だと感じた点も挙げておきます。
まず、筆者が拝見したところ、ほとんどのユーザーが顔をスタンプやモザイクで隠していたり、もしくは風景写真をプロフィール画像に設定していたりして、お相手の印象が全く分からないというケースが多く見受けられました。

筆者はお相手の雰囲気も重視するタイプだからこれはちょっと困るよね…
また、友情結婚に特化したアプリということもあり、世間体のためにとりあえずパートナーが欲しいというような、恋愛を抜きにした合理的なユーザーの方も多いので、お付き合いする過程やお互いのやりとりをじっくり楽しみたいという人には不向きかもしれません。
そして何より、まだリリースされたばかりなので利用者も少なく、ユーザー同士もアプリをうまく使いこなせていないという印象が強いです。
このような改善点を考慮に入れたうえで、今後のさらなる発展を願わずにはいられないアプリであることは間違いありません。

友情結婚については日本で唯一の友情結婚に特化した相談所でもある、カラーズのサイトもチェックしてみてね♪
まとめ
以上が筆者が実際に利用した経験のあるセクマイ向けマッチングアプリのレビューになります。

セクマイの読者さんはどれか気になるマッチングアプリはあったかな?
普通の恋愛と違って、理想の相手に巡り合うのがなかなか難しいセクマイにとっては、こうしたアプリをうまく活用することで少しでも出会いのチャンスを広げていくことが、現状を打破する一つのきっかけにもなり得るでしょう。
今後もこうしたLGBTQ+関連の話題や、セクマイに関する投稿を少しずつアップしていきたいと思いますので、当事者の方や筆者と同じような悩みを抱えている方の力に少しでもなることができたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた、See you soon!

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