みなさん、こんにちは!ゆっぽです。
今回はタイトルにもある通り、おすすめの社会人百合コミックについてレビューしていこうと思います。
何を隠そう筆者は生粋の百合マンガ好きなので、これまで累計100冊以上の百合マンガを読破してきました。

女の子同士の恋愛って美しいよね…!
そんな筆者が今回は、「百合マンガを読んでみたいけどどれを読んだら良いのか分からない!」という百合コミックビギナーの方へ向けて、初心者でも抵抗なく楽しめる5作品を厳選したので、ご紹介していこうと思います。
それでは、どうぞ!
定時にあがれたら
別の部署で働く水城さんと、ふとしたきっかけでご飯を食べに行く仲になった湯川さん。連絡はいつもコートのポケットを介した付箋メモ交換だった。「暖かくなったら、もう終わっちゃうのかな……」ほんわか湯川さんとサバサバ美女・水城さんのふわ甘な恋の行方は……!?
出典:Renta!
「定時にあがれたら」は同じ会社の別の部署で働く二人が、ふとしたことがきっかけで仲を深めていき、女性カップルならではの様々な困難にぶつかりながらも、二人で乗り越えていくストーリーです。
年上だけどふわふわおっとりキャラの湯川さんと、湯川さんより5歳年下でしっかり者の水城さんが、出会ってからお互いのことを知っていき、やがてお付き合いするまでの過程がお互いの視点からとても分かりやすく描かれています。
「好きってどういう感情だっけ?」という疑問に対する彼女たちなりの答えが、お互いの存在を通してだんだんとかたちになっていく様が、読んでいてとても心地の良い作品です。また、実際に付き合ってから直面する問題にもきちんと触れられているので、女性同士の恋愛について改めて考えさせられる要素も盛りだくさんです。
2DK、Gペン、目覚まし時計。
仕事も家事もソツなくこなすデキるOL・香月奈々美とぐーたらで生活能力ゼロと言ってよい童顔アラサー・藤村かえで。何から何まで全く正反対の女子ふたり。何もないようでその実、結構いろんなことが起きる同居生活、はじまり、はじまり。
出典:Renta!
「2DK、Gペン、目覚まし時計。」は九州から上京してきたバリキャリOLの奈々美ちゃんと、漫画家を目指して奮闘中の引きこもりグータラ人間のかえちゃんが、同居しているシェアハウスでの交流を通じてお互いをかけがえのない存在として認め合っていくお話です。
性格もライフスタイルも全く正反対の二人が、お互いに足りないところを補い合って前に進んでいく展開に思わず読者も引き込まれる場面が多いです。また、二人を取り囲んでいる周りのキャラクター達もみんな個性的で、読んでいて飽きさせない魅力があります。
気の置けない仲だからこそ、二人の今の関係性を壊したくなくて今一歩が踏み出せない。そんなもどかしい恋愛を経験したことがある方も少なくないのではないでしょうか?本作はそんな読者の感情移入を誘うような描写も多いです。
ちなみに本作は奈々美ちゃんをはじめとして方言女子が何人か出てくるマンガでもあるので、そういった点もキュンキュン出来るポイントです。
おとなになっても
小学校の先生をしている綾乃は、久しぶりに立ち寄った行きつけのバーで、朱里に声をかけられる。二人は初対面ながら意気投合し、そのまま朱里の部屋へ。キスをしてまた会うことを約束する。しかし数日後、朱里のバーに現れた綾乃は「夫」を連れてきて……!? 初めての気持ちに戸惑う綾乃と、そんな綾乃に振り回されながらも惹かれる心を止められない朱里。30代半ばになってもまだ全然おとなじゃない。胸騒ぎが止まらない、少しビターな大人百合、開幕!
出典:Renta!
「おとなになっても」のメインヒロインとなるのは小学校教師の綾乃と、彼女に一目惚れした美容師の朱里です。
初日からいきなり綾乃に対して猛アプローチをかける朱里ですが、向こうもまんざらでもない様子だったにも関わらず、実は綾乃は既婚者で…!?
話だけ聞くとドロドロしているようにも感じられますが、それぞれのキャラクターの内面に焦点が当てられているので、意外とテンポよく読み進めることが出来ます。筆者は志村先生の絵のタッチがとても好きで、他にも「青い花」という百合作品のファンでもあります。
30代半ばという人生のターニングポイントで出会った二人は、女子高生のように眩しくキラキラした恋愛模様を描くことは難しいかもしれませんが、それぞれの思いを抱えながら現実と向き合っていきます。
許されない恋だとしても、どうしようもなくお互いの存在が気になってしまう。もしかしたら、この人が運命の人なんじゃないかと、恋に翻弄される二人の様子が、柔らかなタッチとともに繊細に綴られています。
先に紹介した2作品とは異なりこちらはまだ未完結なので、これからの展開がますます楽しみな作品でもあります。
欠けた月とドーナッツ
オシャレをして、メイクをして、恋をする……そんな「普通」の女性に憧れるOL、宇野ひな子。しかし、彼女は男性とつき合うという「普通」の恋愛に、自信のなさから一歩を踏み出せずにいた。恋愛に踏み込む恐れと、独りでいることへの不安の間で板挟みになり、夜道であてもなく助けを求めるひな子。そんな彼女に手を差し伸べたのは、たまたま通りがかった同じ会社のお堅い先輩、佐藤あさひだった……
出典:Renta!
「欠けた月とドーナッツ」は相手に対して普通の恋愛感情を抱けないことにコンプレックスを抱えているOL、ひな子と、一見すると無愛想で何を考えているのか分からないひな子の先輩、あさひが社内外での交流を通じてお互いを大切な存在だと認め合っていくお話です。
他者から向けられる恋愛感情に対して嫌悪感を抱いてしまうという悩みを抱えたひな子は、「普通の恋愛」にこだわりすぎるあまり、ありのままの自分をさらけ出せずに生きてきました。
そんなひな子の心を救ったのは、周りに流されずに自分を貫き通している先輩、あさひです。
いつしかあさひの生き方に憧れを抱くようになったひな子は、あさひのことをもっと知りたいと思うようになりますが、その気持ちが恋なのかどうか分からずモヤモヤしているところに、新たなライバルも加わって…?
こちらの作品は感情に訴えかけるような直接的な百合漫画とは異なり、巧みで繊細な心理描写を丁寧に描き出すことによってお互いが特別な存在になっていく過程を表現しています。
全4巻で完結しており、ノンセクシャルやアセクシャルのような、セクシャルマイノリティをより深く掘り下げた要素も楽しめる作品になっていますので、ぜひ一度お手に取ってみて頂きたい百合漫画です。
オクターヴ
”売れなかったアイドル”という過去から好奇の目と中傷にさらされ、高校生活に自らピリオドを打った宮下雪乃(みやした・ゆきの)。ひとりの女として見てほしい。誰かに求められたい――。そう願いながら孤独な日々を送る彼女の前に現れたのは、かつてミュージシャンとして活動していたという女性――岩井節子(いわい・せつこ)。そしてふたりは距離を狭め、肌に触れ合い、恋に落ちる。――それは、秘め事ばかりの恋愛風景。
出典:Renta!
オクターヴは、隠された承認欲求を表に出さないようひっそりと生きてきた元アイドルの雪乃と、双子の弟を持つ元ミュージシャンで作曲家の節子が、半ば運命的に出会い、瞬間的に恋に落ち、そして傷つきながらもお互いに足りないものを埋め合わせるかのように愛し合っていくガールズラブストーリーです。
女性同士が付き合うということの素晴らしさや辛さをどちらもリアルに描き出している本作品は、メインヒロインの二人が周囲の人間に影響を受けながら少しずつ成長し、前を向いていく様が読んでいてとても心に響いてくるものがあります。
時には喧嘩し、ぶつかり合いながらもやはり最後にはお互いを必要とせずにはいられない。
そんな二人の関係性は、やはりお互いがお互いを心から愛し、信頼しているからこそ成り立つものなのだと深く考えさせられるような作風に仕上がっています。
辛いことがあっても大好きな人と一緒ならばきっと乗り越えていける、そう思わせてくれるような前向きなストーリーになっていますので、漫画と言うよりはドラマを観るような気持ちで読んでいただきたい、そんな作品です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?普通の男女の恋愛マンガと同様、百合コミックにも胸キュン要素や考えさせられる場面など、見所満載のお話がたくさんあるので、まだ読んだことがないという方はぜひ一度気になった作品を手に取って頂きたいです。
また、みなさんのイチオシ百合コミックがありましたら、そちらもぜひコメント等で教えて頂けるととっても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ではまた、See you soon!
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